days



身体中の体温が、一気に上がったような気がする。

身動きが取れない、あたしをよそに、あたしがいるところとは違う、後ろの入口から、人が入ってきた。



「……シュン、あった?お前、遅いよ」


「ああ、テツ。あったよ」


「……てか、誰かと話してた?」


「うんにゃ。別に、誰も」



ふと、我に返って、あたしはダッシュで職員室を出た。



ち……違う。

誕生日を知ってるとは思わなくて……

おめでとう、なんて言われるとは思わなくて……

思わず、動揺しちゃっただけだよ…………



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