days

シュン君は、ムキになっているあたしを笑って見ている。



「……なに？」

「うん。そっちのがいいよ。笑ったり、怒ったり。感情が読める立川陽菜のが、俺は好き」



「……す、きとか……」

冗談でも言わないで。

あたしの言葉は、最後まで発されることはなかった。

やっぱり、シュン君は苦手。

シュン君は、あたしのペースを平気で乱す。

シュン君といるとあたし、自分が自分じゃないみたい。


だけど、今日はちょっとだけ、ほんのちょっとだけだけど……

「……ありがとう」

嬉しかったんだ。



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