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花火大会は、バレー部のみんなで行った。
(来年は、屋良くんと一緒に来るのか…)
屋良くんと一緒にここに来ている自分を想像する。
なんとなくだけど、こうやって屋良くんとはずっと一緒にいれる気がする。
ただ、漠然と。
だけど結局、13日当日になってもサプライズは思いつかなかった。
あたし達は、屋良くんの部活のあとに待ち合わせをして、学校の近くの公園に行った。
「……あれから、もう1ヵ月も経ったんだね」
不意にそう言うと、驚いたような屋良くん。
「まだ、1ヵ月。先は長いんだから」
「……屋良くんは、あたしといて楽しい?」
ふと、疑問に思ったことを聞いてみた。
「楽しいし、嬉しいよ!時々、陽菜が俺の言葉で笑ったときなんか、すごい嬉しくて、泣きそうになる!」
「……嬉しくて……泣きそう……」
涙は、悲しいときだけに出るものじゃないらしい。
「だって、好きだから。陽菜のこと。陽菜は?俺といて、楽しい?」