days
いつも優しい屋良くんと、はじめて話した、屋良くんのお母さん。
1等賞の札を持って、大口を開けて笑ってる屋良くん。
本音が見えなくて、人をおちょくってばかりのシュン君。
綺麗なフォームで走るのに、5等の札を持って、ヘラヘラと笑ってるシュン君。
頭の中は、考えることだらけでパンク寸前だ。
あたしは、屋良くんの彼女。
あたしは、屋良くんが好き。
だけどどうして。
どうしてあたしの心はこんなに、モヤモヤするんだろう。
(……戻ろう。)
考えることをストップしたあたしは、再び、体育館からの階段を降りた。
グラウンドへ戻る最中、リレーの結果を告げるアナウンスが、敷地中に響いた。
(リレー、終わっちゃったんだ。)
なんだか、頭痛がする。
だから嫌いなんだ。体育祭なんて。
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