days
学校に着いてから、自転車を駐輪場に停める。
下駄箱のある、入り口のドアに手をかけて気付く。
今日は、休日。
まさか、せっかく来たのに開いてない…?
ありえない、絶対にありえない。
ここまで来るの、びっくりするくらい寒かった。
半ばヤケになったあたしは、グラウンド側の入り口に回った。
教員用の入り口ならば、開いているかもしれない。
ガチャ、ガチャとドアノブを回す。
だけどそれが、回りきることはない。
我ながら、なんてまぬけなんだ。
そう思って肩を落とす。
「おい。不法侵入か?」
後ろから、聞き慣れた声がした。
「シュン君っ?」
振り向いたのと、名前を呼んだのは同時だったらしい。
当の本人は、どうして分かった?とでもいわんばかりの面食らった顔でこっちに向かって立っていた。