・゜゜・*:.。きらきら・゜゜・*:.。.
『女子はー?』

しらける教室。
えーい,高井がいるならっ!!

『はい。立候補します。』

『中倉~!よし決まり!!この2人でいいな??』

『賛成~~』

『じゃ,高井と中倉,前出てきて挨拶してくれ。』

なっちゃった・・・。クラス委員!

「高井がいる」ってだけで,
あんなに積極的になった自分に驚いた。
クラス委員の立候補なんてしたことないのに。

『えっと~,半年の間ですが~皆が一致団結して
楽し~いクラスになるように~中倉さんと力を合わせて
頑張るので~,よろしくお願いしま~す!』

―パチパチパチパチパチ―

『皆に楽しく学校生活を送って欲しいので
楽しいクラス作りをしていきたいです。
半年という短い間ですが,よろしくお願いします。』

―パチパチパチパチパチ―

『では皆もクラス委員の2人にいろいろと
協力をしていくように!!中倉,高井よろしくな。』

顔・・・真っ赤だったかも。

高井のあの,語尾を延ばす特徴的なしゃべり方。

全部が好き。

隣で聞いててドキドキした。

半年もちゃんとやってけるのかなぁ。

でも多分,もっと近づけるチャンス。

無駄にしないように頑張らなきゃっ!!




『絵理すごいじゃ~ん!クラス委員なんて。』


休み時間,真依夏は驚いた表情で駆け寄ってきた。



『なんかね,誰も手挙げなかったから~いいかな!って。』


『そうなんだぁ~えらいよっ!!』





ほんとはね,違うんだ。




相手がアイツじゃなかったら・・・



いくら誰も手を挙げなかったとしても,




私は,立候補しなかったよ。


クラス委員なんてやらなかったよ。




それだけ,アイツの存在は偉大なんだ。




『真依夏~・・・私ね。』


『ん?なーにっ??』



言っちゃおっかな~・・・


でもな~・・・



『やっぱ何でも無いっ♪』



『なにそれ~~!!も~ぉ。教えてっっ!!』




教えてあげるよ。

真依夏にも好きな人ができたらね。




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