・゜゜・*:.。きらきら・゜゜・*:.。.
『入学』『新学期』っていうような言葉が
最近すっかり消え去っていった。

私達1年生も新しい環境にだんだんと馴染んできた。


校庭ですごくキレイに咲いていた満開の桜の木も
すっかり花びらを散らしてしまった。

長袖の制服が暑苦しい。

もう半袖にしちゃおっかな。

とか言ってると明日は急に寒くなったりするんだよね。

この季節はあんまり好きじゃない。


授業中,斜め前3メートルの席にいるアイツに
視線を送る。

でも振り返ってくれないんだよね。

わざわざ後ろ向かないんだよね。


でも・・・こんなに楽しい片思いは始めてかも。




―翌日―

昨日の私の予感は的中。
かなり肌寒い朝だった。

『絵理~おはよっ☆』

『おはよ,真依夏』

『今日ってさ,席替えじゃん?近くになりたいねー!』

上靴を履きながら真依夏が言った。

『そう言えば席替えだね!忘れてた。』



『はい!1時間目は席替えです。クラス委員よろしく。』

クラス委員が仕切るの??


ってコトは・・・・・・


私は勢い良く席を立った。

黒板の前に2人で並べる・・・。


その時間は幸せだった。


『中倉,クジ回して。』

『あっ,うん!』


でも~・・・席替えって言ったって・・・


別に話すことないじゃん・・・。


『あっ,中倉~黒板に班割りも書いといて!』

『うん!わかった。』



って,私は小間使い!?

高井,なんにもやってないじゃん!!

『高井・・・なんにもしてないじゃん。』

私は口を尖らせて言った。


『あ~ごめんごめん!じゃ,チョーク貸して。』


『あっ・・・』



今・・・高井が私の手・・・さわった!!

まぁ・・・チョーク取るためだけど・・・。


すっごいドキドキした。

変な感じ。


心臓の音聞こえてないかな??

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