・゜゜・*:.。きらきら・゜゜・*:.。.
高井は何事も無かったような顔で,
平然と黒板に向かってる。
私は,恥かしさと嬉しさで顔が熱くなった。
『中倉,クジ引けよ。』
『あっ・・・うん。』
残り2枚のクジ。
最初に手に触れたほうを引いた。
『ごめん高井。最後でよかった??』
『全然!!じゃあこれで全員だな。』
あっ・・・今笑った。
この笑顔,
好きだなぁ・・・。
『じゃあ,皆番号のトコに動いてー!!』
―ガタガタガタ―
私は12番・・・真依夏はどこかなぁ?
なんだぁ・・・遠いじゃん。
12番は,ココかぁ。
1番後ろ。先生の目もあんまり気にならないからいいや。
誰が近くに来るんだろう。
『絵理子ちゃん!よろしくねっ☆』
『あっ,さおちゃん!よろしく~♪』
私の前は,同中出身のさおちゃん。
上手くやってけそう!!
高井は・・・どこなんだろう。
『おっ!隣,中倉かぁ!よろしくなっ☆』
えっ・・・!!
高井っっっっっ!?
奇跡かも。
嬉しい。
毎日,斜め後ろから視線を送らなくていいんだ。
隣にいるんだ。
『わ・・私もよろしくね!!』
まともに授業受けれないじゃん!
こういう時って,恋愛に積極的な友達が羨ましくなる。
不器用だし,まともに話せないし,
せっかくチャンスがたくさん出来たのに,
無駄にしちゃうんじゃないかなぁ・・・。
ダメだっ!!こんなマイナス思考じゃ!!!
今まで,マイナス思考になって後悔したりした。
だから今度こそはっっ!!!
窓から生ぬるい風が吹いてきて,前髪を揺らした。
アイツは隣で笑ってる。