別れた二人




・・・は・・・?






何言ってんの・・・?






「ちょ・・ちょっと待って?!永倉州、さっき彼女と別れたばっかじゃん!!」






「!!なんで知ってんだよ・・・」






し、しまったぁ・・・あたしは思わず口を押さえる。







「・・木藤あおいちゃん?なんでソレ知ってるのかなぁ??」






永倉州は、肘をついてとても恐ろしい笑顔であたしを見る。






「・・・すみません・・・聞いてしまいました・・・って、永倉州だって機能あたしの別れ話聞いてたじゃん?!オアイコだよ!!」






「逆ギレだし・・・」






「・・・う・・・」






「まぁ、いいや。とにかく、俺彼女に言われた事納得してないんだわ・・・木藤もそうだろ?彼氏にいきなり受験だからって理由で別れ突きつけられて納得できる??」






「それは・・・」






あたしの場合、康太は受験じゃなくて・・・康太に他に好きな子が出来たからで・・・






「納得いかないだろ?!だから、俺と付き合ってよ。新しい彼氏できましたって知られたら、さすがにヤキモチ妬いてやり直そうとかなるかもしれないし♪」






「・・でも、そんな試すようなやり方・・・」






「大丈夫大丈夫♪お互いにまた相手と復縁出来る様に協力しようぜ♪有名人の俺と木藤が付き合いだした~なんてすぐに学校中に広まるだろうし♪そしたら相手の耳にもすぐに入るだろうしさ!!」






・・・康太・・・あたしに彼氏が出来たって知ったら、少しは妬いてくれるかな・・・






もしかしたら・・・ヨリ戻そうなんてことも有り得るかも・・・






「うん・・・わかった。その作戦のった!!」






こうしてあたしと永倉州は付き合うことになった。
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