別れた二人
「あおい~帰るぞ!」
「あ・・うん。ちょっと待って!職員室に日誌出してくるから!!」
「ん・・教室で待ってるから」
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まるで本当のカップルのような会話。
擬似カップルになってから、二週間が経った。
永倉州はあたしを《あおい》と呼ぶようになって、朝は駅で待ち合わせをして一緒に学校に行くし、帰りも一緒に駅まで帰る。
学校内では常に一緒に過ごしていた。
「あおいと州って凄い仲良いよね~美男美女だし、ラブラブで羨ましい!!」
なんて、まわりは言う。
擬似カップルなんだけど・・・
職員室に日誌を持っていく途中で三年生の教室に目がいった。