別れた二人
「お嬢さ~ん♪一人??暇してる??」
背後からすごく軽そうな声が聞こえた。
・・ウザ・・・
「彼氏と待ち合わせです・・・」
あたしは携帯に集中して適当にはぐらかす。
「彼氏いるんだぁ??どんな??カッコイイ??」
「・・・・・・」
「ねぇ・・無視しないでよぉ・・・彼氏カッコイイの??」
と、そのナンパ師はあたしの腕をギュっと掴んできた。
「もぉ!!あなたよりは全然カッコイイで・・・・す」
と、その腕を振り払おうとして、そのナンパ師を見ると・・・
「な、永倉州!!!!」
「おはよぉ♪なになに、あおいの彼氏って俺よりカッコイイんだ??」
ニヤニヤと笑う永倉州が居た・・・
「もぉ!!何やってんの?!からかわないでよ・・・」
「わりぃ♪ってか・・あおい・・・めっちゃ目立ってるって知ってる??」
「な、何が?!」
・・・確かに、まわりの人があたしを・・・というか、あたしたちをじろじろ見ている。
「あおい、めちゃくちゃ綺麗だから、みんなが見惚れてるんだよ♪まぁ、俺もかなりカッコいいしね~♪コレだけの美男美女カップルも珍しいだろうしなぁ♪」