別れた二人
次の日、あたしは腫れた目と浮腫んだ顔に若干ヒキながらも学校に向かった。
学校で康太に会ったら・・・どうすればいいんだろう。
普通に話しかけていいのかなぁ。
康太を見たら、また好きぃって気持ちが溢れちゃいそうだよ・・・
「おっはよ!!あおい♪・・ってなにその顔・・・綺麗な顔が台無し・・・」
「・・あ。おはよう・・由貴。そんなに酷い顔してる?あたし・・・」
「・・う・・ん。酷いかも・・・どしたの??」
あたしは、昨日の出来事を親友由貴に全て話した。
「・・・受験に集中したいって・・・?なんか、そういうの感じ悪いねぇ」
「うん・・・でも、邪魔しちゃいけないし・・・」
「・・・康太先輩とあおいが別れたら喜ぶ女めちゃくちゃいるだろうね。今まではあおいの存在があったし、あおいに勝てるような容姿の子なんてなかなかいないから、誰も康太先輩に近付かなかったけど・・・FREEになったわけだしねぇ。」
「・・う・・・康太が誰かに告白されるなんて想像しただけで嫌だ・・・」
「まぁ、でも♪受験に集中するんだから、断るだろうし♪気にしない気にしない!!」
「・・・うん。」
「今日、学校帰りになんか食べに行こうか♪失恋記念に奢ってあげるから♪」
「うん・・・乗り気になれないけど・・・」
そんな会話をしながら校舎に入った時・・・目の前の光景に唖然とした。