遠い記憶

運命の出会い

小学生の生活にも少しずつ慣れ、その日も廊下を
ぼーっとしながら歩いていると、背後から声を掛けられた。
見た事ない男の子だな…同じ学年みたいだけど。
男の子「ねぇ君、野村君の妹やろ?」
私「うん」
男の子「野村君面白いね」
私には五歳年の離れた幸哉と言う兄がいる。
私が一年生、兄は六年生である。
私が通う東小学校には、一年生と六年生が交流する機会があった。
一年生の前で面白い事をする兄に興味を持ち、妹の私にも声を掛けてきたのが、梶原優生だった。
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