月光
1988年冬―。
私が横浜から父の仕事の都合で越して来た町は、まだできて間もない団地街。
近くにスーパーらしきものがなく、東京なのに人通りの少ない閑散とした地域だった。
学校と小さな公園、そして公団住宅だけで成り立ってるなんとも変わったところ…私は最初から、何だかとても嫌な印象があったのを覚えている。
その翌年私は小学校入学を控えていた。
真新しいランドセルや学用品に目を輝かせてはいたが、なぜか学校に行くこと自体に僅かながら抵抗感があった。
とはいえ、まだ私は子供。それがどうしてなのかなんてわかるはずもなく…。
モヤモヤっとした気持ちが晴れぬまま1989年4月、めでたく小学校へ。
これが私にとって、地獄への第一歩だとは考えてもいなかったのだ。
私が横浜から父の仕事の都合で越して来た町は、まだできて間もない団地街。
近くにスーパーらしきものがなく、東京なのに人通りの少ない閑散とした地域だった。
学校と小さな公園、そして公団住宅だけで成り立ってるなんとも変わったところ…私は最初から、何だかとても嫌な印象があったのを覚えている。
その翌年私は小学校入学を控えていた。
真新しいランドセルや学用品に目を輝かせてはいたが、なぜか学校に行くこと自体に僅かながら抵抗感があった。
とはいえ、まだ私は子供。それがどうしてなのかなんてわかるはずもなく…。
モヤモヤっとした気持ちが晴れぬまま1989年4月、めでたく小学校へ。
これが私にとって、地獄への第一歩だとは考えてもいなかったのだ。