青空
「ごめんなさいね。この子まだあの事故の事が忘れられないみたいで…。」
私のお父さんは…。
「そうですよね。ごめんね、美羽ちゃん。」
私のお父さんは死んだんだ。

私が小学5年生の時、事故はおきた。
信号が黄色になったのに気付かず、私は大道路へ飛び出した。
キキ――――――ッ
トラックがブレーキをかける音がした。
もうだめだ。そう思った時…。
ドンッと何かがトラックにぶつかる音がした。
その音は今までで聞いたことのない不吉な音だった。
「事故よー!110番ー誰かー!」
私はゆっくりと目をあけた。
生きてる。
「えっ…。」
目の前には血の海が広がっていた。
私の横には私と一緒に事故にまきこまれた一人の男性が居た。
そう、それは私の父だった。
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