そして僕は恋に墜ちた
儀式は間違なく行われた筈なのに…

それとも、何か間違っていたのだろうか。


アリスの言葉が信じられ無くて、何か救いを求める様にアリスを見つめる。

その視線に気付いたアリスは、少し寂しそうな笑顔で、僕の頭を撫でた。

「ごめんね、シロ…私、言ってない事があるの」

そういって、一旦間を空け、そしてためらいながらも、アリスは信じられない言葉を口にした。







「私ね…天使だったのよ」




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