そして僕は恋に墜ちた
「ねぇ、羽根っ子。今日はどんなお仕事してきたの?」
『…羽根っ子って呼ぶの、やめてくれないかな?』
アリスの質問にはあまり答えたくなくて、僕は話題を変える。
僕の仕事なんて、人に話せる様なものじゃない。
それに、何度聞かれても『今日も人を殺して来たよ』と、言うしかないのだ。
「ふーん。じゃぁ、羽根っ子の名前教えてよ」
『…名前?』
アリスの言葉に、一瞬言葉が詰まった。
名前…そんな物は無い。
確かに、人間だった頃は名前があったはずだけど、もう長い間呼ばれて無かったし、悪魔に名前なんて必要無いと思っていた。
「羽根っ子?」
何も言わない僕を不思議に思ったのか、アリスが僕の顔を覗き込んだ。
『…羽根っ子って呼ぶの、やめてくれないかな?』
アリスの質問にはあまり答えたくなくて、僕は話題を変える。
僕の仕事なんて、人に話せる様なものじゃない。
それに、何度聞かれても『今日も人を殺して来たよ』と、言うしかないのだ。
「ふーん。じゃぁ、羽根っ子の名前教えてよ」
『…名前?』
アリスの言葉に、一瞬言葉が詰まった。
名前…そんな物は無い。
確かに、人間だった頃は名前があったはずだけど、もう長い間呼ばれて無かったし、悪魔に名前なんて必要無いと思っていた。
「羽根っ子?」
何も言わない僕を不思議に思ったのか、アリスが僕の顔を覗き込んだ。