そして僕は恋に墜ちた
18.
何だか頭がついて行かない。
数時間の間に、色んな事があり過ぎて、全てが大悪魔の冗談の様な気がしていた。
だけど、窓に駆け寄り辺りを見回しても、大悪魔の姿も、気配すら感じる事が出来ない。
あんな、ぼろぼろの体で大悪魔はどこへ行ってしまったのだろうか。
まさか、力の使い過ぎで、消滅してしまった?
そんな考えが頭を過ぎったが、僕は大きく頭を振って自分の考えを否定した。