そして僕は恋に墜ちた
『…死んだんじゃ無かったの?』

『悪魔に死という表現は適切では無いと言っただろう。まったくお前の脳ミソは鶏と変わらないな』

『だって、あんなボロボロで…好きに生きろって!!』

『それがどうして、私が消えた事になるのだ?』


あんな、永遠の別れの様な消え方をしたくせに、何事も無かったかの様にここにいる。

馬鹿にされている気がして腹が立ったが、同時に安堵感も沸き上がり涙が出そうになった。


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