そして僕は恋に墜ちた
『うーん。忘れちゃった』

「忘れた?嘘でしょ」

ふはっ、と噴出したアリスだったが、僕の顔色が変わらないのを見て冗談では無いと気付くと、すぐに悪戯っぽい目を僕に向けた。

「じゃあさ…羽根っ子の名前、私が付けてあげるよ!!」


僕の名前をアリスが…?


『要らないよ。別に名前なんて無くても困らないし…』

断ろうとする、僕の声が耳に入って無いのか、アリスはブツブツとセンスの無い名前を並べる。


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