そして僕は恋に墜ちた
「悪魔だから…クマ?いや、デビとか?うーん。違うよなぁ…」

暫く、考え込んでいたアリスだったが、ぱっと顔を上げると、ぽつりと呟く。

「あ…シロ。シロが良い」

『え…?』

「羽根っ子の名前!羽根が白いデショ?だからシロにしよう!!」

いや。名前と言うより、あだ名だよな。

それに、悪魔の僕が《シロ》?
内面には、黒いモノが渦巻いている僕が…

ふっと笑いが込み上げる。

それを見たアリスは、僕の内心も知らずに、嬉しそうな笑顔を見せた。

「ふふっ。シロに決まりね!」

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