そして僕は恋に墜ちた
大きなアリスの瞳は、僕の言葉によって、更に大きくなった。

「…何?わかんないよ」


僕にだって、分からない。
アリスに、こんな事を言うべきだったのか。
本当にアリスを、僕達の仲間にするべきなのか。


何故、今この時に、そんな事を口走ってしまったのかも。



僕は、頭が混乱しているであろうアリスに、無言で背を向け、逃げる様に空へと舞い上がった。

そんな僕の背中に、アリスの声が響く。

「待って、シロ!全然分からないよ!!」


(…だから、僕にだって分からないんだって)

本当に僕は

どうしたいんだろう。



< 42 / 143 >

この作品をシェア

pagetop