そして僕は恋に墜ちた
僕の異様な行動に、アリスは恐怖心を抱いたのか、若しくは危険を感じたのだろう。
薄暗い中で、アリスが後ろに下がって行くのが見える。
僕は、左手をそのままに、アリスの方へと一歩踏み出した。
床に落ちた血を踏んだのか、靴裏が少し引っ掛かる感じがする。
まるで、僕がアリスの方へと行かない様にと、床が小さな抵抗をしている様だ。
壁際に追いやられ、行き場を無くしたアリスに、僕は目一杯近付くと
そのまま動きを止めず、アリスの右腕を爪で浅く切り付けた。
薄暗い中で、アリスが後ろに下がって行くのが見える。
僕は、左手をそのままに、アリスの方へと一歩踏み出した。
床に落ちた血を踏んだのか、靴裏が少し引っ掛かる感じがする。
まるで、僕がアリスの方へと行かない様にと、床が小さな抵抗をしている様だ。
壁際に追いやられ、行き場を無くしたアリスに、僕は目一杯近付くと
そのまま動きを止めず、アリスの右腕を爪で浅く切り付けた。