あなたに恋してる
亜紀にそう言われたあたしは教室を飛びだして外に出た。
はぁ。
でも愁くんどこにいるんだろう?
あたしに今いるのはさっき愁くんの姿を目にした教室の真下。
でも前に歩いて行ったことは分かるからとりあえず歩けばいいよね?
そう思って足を進めていると――……‥
「――…‥‥」
「―――…」
しばらく行ったところで微かにだけど聞こえてくる話し声。
さすがに内容までは分からないけど。
愁くんかな?
…あ!
見つけた。
そこにはさっきの女の子と一緒にいる愁くんの姿。
あたしは愁くんに見つからないようにこっそりとその姿を見た。