あなたに恋してる
―――…‥
――――…‥‥
「―――な。」
あれ?
なんだろう。なんか声がする?
気のせい…かな。
「…香菜!」
「ふぇ!?」
耳元で聞こえてきた大きな声に慌てて顔を上げると、なぜかそこには愁くんがいた。
「あれ?愁くん?」
あ。
もしかしてあたし寝てた?
「部活終わって来てみたら寝てるもんな」
やっぱり寝ちゃってたんだ。
「ごめんね。」
?
あれ。愁くんどうしたんだろう……。
あたしのことジっと見てる。
そんなに見られたら照れちゃって恥ずかしいよ。
思わず俯いた顔。
けど。
「あのさ……」
愁くんの声に顔を上げた。