先生と教官室
「先生!!ちょっと待っ…」
「うるさい、黙れ。」
「ちょっ、んっ…!!」
話す唇に、生暖かく柔らかい感触がはしる。
「あれ?キスしてとか言ってたわりには反応薄いな。」
「っっちが……い、いきなりだったから。こんなの反則です……」
すごい一瞬に感じた先生とのキス。
いや、実際も一瞬だったけども。
夢でみたものと比べると、すごく短かったな。
「なに?ゆっくりしてほしい?」
いや、すみません、それはそれで恥ずかしいです。
「いえ、すいません何でもありません。」
でも、先生とのキスをもう少し実感したかった。
「伊緒。」
「へ?」
先生の顔がゆっくりと私へと近づいてくる。
え、えぇっと…私はどうしたらいい?