先生と教官室
最初は、軽いキスだけのつもりだった。
優しく触れて、それで終わりにしようと。
でも、伊緒の唇があまりにも心地よくて、気づいた時には二回目のキスをしていた。
しかも、二回目のキスはかなり激しくしてしまった。
なにやってんだよ俺……。
案の定、元々あった熱とキスによる緊張の熱で伊緒は気を失ってしまった。
「ふぅ……。」
まぁ丁度いいか。
寝るきっかけができたという事で。
このまま朝まで寝かせておこう。
そうしたら明日には熱も少し下がっているだろし。
何より、極度の緊張から解放されたせいか、とても気持ち良さそうに眠っている伊緒を起こす事などできない。
朝までぐっすり眠れればいいけど。
案外風邪引いた時って辛さで目覚ましたりするからな。