先生と教官室






バサッ





「っっえ……。」





静かな空間に、ジャージの落ちる乾いた音と、私の上ずった声だけが響く。





なに、ちょ、ちょっと待って。






先生に手掴まれてる。





ど、どうしよう、びっくりしすぎてジャージ落としちゃった。





しかも、先生何も言わないし……。





せめて何か言って。





掴まれてる私の方が耐えられない。






「せ…せんせ?」







何で私の腕をつかんでるの?






もうそろそろ心臓がもたないんですが……。









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