先生と教官室
第3章 信じる事
ピピピピッピピピピッ
「んー……」
目覚ましの音が部屋中に響き渡り、その音で目が覚める。
そっか、今日月曜日か。
土、日と風邪で寝込んでいたから曜日感覚が狂っている。
「はー、学校行かなきゃ。」
準備をしようと下に降りると、そこには誰も居なかった。
「また仕事場に泊まったんだ…。」
休み明けは2人とも大抵家に帰ってこない。
小さい頃からずっとそうだったから、それがいつのまにか当たり前で、すっかり慣れてしまった。
まぁ、周りの家と比べると当たり前なんかじゃないけどね。
それに、慣れてはいるけどやっぱり少し寂しい。
「…………ふぅ。」
本当はご飯を食べるつもりで降りてきたけど、一気に食べる気が失せてしまった。
そういえば、こんな感じでこの3日あまり食べていないっけ。
先生には作ってまで食べさせたのになぁ……変なの。
とりあえず、スープだけを飲み学校へと向かった。