先生と教官室
第3章 信じる事






ピピピピッピピピピッ






「んー……」





目覚ましの音が部屋中に響き渡り、その音で目が覚める。






そっか、今日月曜日か。






土、日と風邪で寝込んでいたから曜日感覚が狂っている。







「はー、学校行かなきゃ。」







準備をしようと下に降りると、そこには誰も居なかった。







「また仕事場に泊まったんだ…。」







休み明けは2人とも大抵家に帰ってこない。







小さい頃からずっとそうだったから、それがいつのまにか当たり前で、すっかり慣れてしまった。







まぁ、周りの家と比べると当たり前なんかじゃないけどね。







それに、慣れてはいるけどやっぱり少し寂しい。








「…………ふぅ。」








本当はご飯を食べるつもりで降りてきたけど、一気に食べる気が失せてしまった。








そういえば、こんな感じでこの3日あまり食べていないっけ。







先生には作ってまで食べさせたのになぁ……変なの。








とりあえず、スープだけを飲み学校へと向かった。







< 118 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop