先生と教官室
誤解
―――――――……
ねえ先生、どうしたらいい?
私は何を信じたらいい?
私ね、昼放課になって不安はあったけど、やっと全てがはっきりできる…そう思って教官室に向かったんだ。
でも、直ぐに行かなきゃよかったって後悔した。
ごめんね先生。
盗み聞きするつもりは無かったんだ。
『私と結婚して下さい。』
その言葉を偶然聞いてしまった時、ビックリしすぎて動けなくなってた。
混乱して。
何が起きているのか把握出来なくて。
ただただ教官室の扉の前で立ち尽くしていたの。
そんな時にね、
「片瀬さん?どうしたの?」
「あ、進藤…先生…。」
後ろから進藤先生が私に声をかけてくれた。