先生と教官室







「それじゃ、もう行くわね。伊緒もいってらっしゃい。」






「あ、うん。気をつけてね。」






まだいつもの時間に比べたら大分早いけど、私も学校行こうかな。






雨降ってきたら面倒だし、何より家から出たくなくなる。







寝不足で食欲がない私は、用意されていたご飯を一口だけ食べて家を出た。







『大雨』






『雷』







その事実だけが私の気持ちを暗くする。







空を見ると今にも雨が降りだしそうで……。







「………はぁ、今日の晩御飯もどうしよ」







雲った空がまるで私の心を指しているかのようで、更に気分を憂鬱にさせた。










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