先生と教官室
―――ガチャンッ
最後の一つを閉め終わり、体育館の電気を消す。
戸締りも一人だと時間がかかるが、二人だと直ぐに終わる。
今日は進藤先生が残っていてくれて助かったな。
「じゃぁ俺らも帰ろうか。」
「そうですね。」
手伝ってくれた進藤先生と体育館を後にし、職員室へと向かう。
残りは職員室に鍵を置くだけだな。
日誌は明日かまた今度にでも書けばいいか。
俺達も帰れなくなる前に早く学校を出ないとだしな。
「……―――っっ?!――――!!!」
「ん?」
職員室に向かう途中、突然どこからか焦ったような声が聞こえた。
でも、何を言ってるかまでは聞き取る事ができない。
「何か…聞こえますね。」
「あぁ、そうだな。行ってみようか。」
「はい。」
声の聞こえた方へ進藤先生と向かう。
すると、女子生徒らしき人影が見えた。
「2人…いるか?」
「そのようですね。」
あれ、2人のうち1人はしゃがんでいるように見えるな…。