先生と教官室
「…先生、この事を友達の方は知っているんですか?」
「ん?あぁ…全部知ってるよ。」
「…………。」
「ははは、そんな顔しなくていい。その友達とは今も昔も関係は変わってないから。」
「じゃあ、許してもらえたんですか?」
「許すも何も、お前は悪くないとまで言ってくれたよ。本当あいつには一生敵わない気がする。」
そうなんだ…なら良かった……。
大切なものを失う事は苦しいはずだから。
だから、先生が何も失っていなくて本当に良かった。
「少し安心した?」
「はい…。」
先生と秋山先生の関係は何となく解った気がする。
でも…じゃぁ結婚って?
以前にこんな事があった二人が結婚の話しをしていたのは何で?
秋山先生は甲田先生が好きなの?
今聞いた先生への態度とかそういうのを聞くと、秋山先生が何を考えているのか全く解らない。