先生と教官室
「あ、おい!!ずるいぞ!!」
布団にくるまった私にむかって、先生が声をかけてくる。
ふーんだ。
そんな可愛い声だしたって出て行かないんだから。
「なーおい、おいって。」
布団をツンツン引っ張る先生。
子供か!!!小学生か!!!
っっでも、でもでもでも可愛い。
可愛すぎるんですけど……。
「――――っっ!!!??」
と、そんな呑気な事を思っていたら、いきなり身体が動かなくなった。
「ふっふっふっ。」
「ん―――――っ!!」
先生が、私の身体を布団の上から抱きしめた。
「……なぁ、伊緒。」
「!!!!!!」
思わぬ先生からの言葉で、またまた顔が真っ赤になる。
「伊緒、でてこいよ。顔見たい。」
もう勘弁して。
きっと今私の顔はトマト並みに赤いと思う。
「なぁ、伊緒ってば。」
「あーあーもうっ勘弁してくださいぃ!!!」
ゴツゥッッッ!!!
「「!!!!!」」
恥ずかしさを紛らわそうと布団を勢いよくめくりながら起き上がると、鈍い音と手に衝撃が走った。
「――――つぅっっ!!!」