先生と教官室






笑いまくっていると、いきなり全身を叩きつけられるような痛みが走った。






反射で瞑った目を開けると、そこにはさっきも見た電灯があった。






「…ばか伊緒。」






「…………。」






やっとの事で状況を理解した。






どうやら先生に押し倒されたみたいだ。






ちょっと笑いすぎたかな。






だから先生怒って…。






っと、思ったけど何か違うみたい。






こうゆう状況の時、いつもの先生ならニヤって笑うもん。






なのに、今日はなんて悲しそうな顔をしているんだろう。






「先生…?」






笑ってよ。






いつもの、あの少し意地悪な笑顔。







久しぶりに私に見せてよ…。








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