先生と教官室
「甲田先生、恋愛慣れてそうに見えて違うんですね。」
「…うるせーやい。」
「僕てっきり経験豊富だとばかり……。」
「俺のイメージなんなんだよ。」
「…あはは、すみません。」
でも、本当にそうだな。
経験も一応あって、しかも大人である俺が解ってやれないなんて…。
なんて情けないんだよ俺は。
「片瀬さん、寂しがりやっぽいですよね。」
「…そうなんだよ。」
「あーあー、そんな彼女を今までじらすなんて。もしや作戦ですか?」
「!!!??」
なんか、進藤先生が今まで以上に怖くなってるぞ!!?
しかも、さっきまでは優しかったのに…。
いきなりだな、お前!!!
「ふふ、いつか愛想つかされますよー?]
「はっ!!?」
ニヤッと笑う進藤先生が、どことなく自分に似ている気がした。