先生と教官室





「……あ、はい。」




そういえば、教官室には知佳と来てるんだった。




進藤先生と言い合ってて知佳の存在忘れてたや。





「何か…進藤先生って伊緒と話す時は話し方違うよね。」





「え?」




「敬語じゃなかったし…。それに、何か楽しそうだったよ?」





「…そう?」




そんな事ないと思うけどな。





ただ私の事からかって遊んでるだけでしょ。





あ、でも…私が普通に感じてる事って、案外皆にとっては違うのかもしれない。





甲田先生に伊緒って呼ばれる事も、ドキドキはするけど普通だって思うし、それに進藤先生がタメ語で話しかけてくるのもすごく普通に感じてる。





むしろ敬語なのが違和感に感じるくらいで…。





もしかして、私の普通はすごく幸せなのかも。





「そうだな、俺も進藤先生がいつもより楽しそうに見えたよ。」






「え?」





「片瀬もな。」





「………せん、せ?」





……そうでした。





この場には甲田先生もいたんでしたっっ!!







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