先生と教官室
伊緒の涙
―――――――――……
あれから進藤先生が言った言葉と伊緒の事をずっと考えていたら、いつのまにか夜の20時を回っていた。
「あ――---っっ。」
なんだかモヤモヤして気持ちが悪い。
考えても考えても答えが出ない。
「そんなに気になるなら、片瀬さんに電話してみたらどうです?」
「あ…進藤先生。もう帰るのか?」
「はい、今日は疲れたのでもう帰ります。」
きっとその疲れは俺のせいだな。
あの後みっちりバスケやったしな…。
「…付き合わせて悪かったな。」
「いえ、僕も楽しかったですし。じゃあお先に失礼しますね。」
「おぅ、気をつけてな。」