先生と教官室
「甲田先生、僕食堂で昼食をとりますが御一緒にいかがですか?」
あ、新任の進藤先生。
甲田先生と一緒で、スポーツ万能のイケメンで女子と男子どっちからも人気なんだよね。
私は直接関わりがないからよく知らないけど…どんな先生なんだろう。
「あぁ、俺今日ここで食べるから。また今度誘って。」
「解りました、では。」
先生の言葉を聞いた進藤先生は、先生にお辞儀をした後、私に少し笑いかけてから部屋をでていった。
なるほど、噂で聞いた通り爽やかな先生だな。
そりゃぁ人気も出ますよね。
「………。」
まずい、意識をしないつもりでいたけど、やっぱり無理だ。
進藤先生が部屋をでていった事で、この空間には私達だけしかいなくなってしまった。
しかも、さっきの事で先生拗ねてるし。
ん―――……。
「先生?」
「……………。」
おいっ無視かこんにゃろーぅ!!
「……ね、先生ってば。」
「ふーんだ。」
え。
えぇっふーんだ、って……
「ふはっかわい……」
って、やばい!!吹いてしまった上に本音がでてしまった!!!
「おーまーえーっ!!」
ぎゃはっ!
先生怒ってしまったぁっ!!