先生と教官室








少しするとさっきよりも恥ずかしさが無くなり、行動が大胆になってくる。







実はずっとやりたかった事をこの状況に紛れてやってみる。







「え…伊緒?」






それは、目の前にある先生の胸に自分の顔を埋める事。







あ、いつもの先生の匂いがする。







「先生の匂いだぁ……。」







「へ!!?俺の匂い?……加齢臭とかじゃないよな?」







加齢臭って、まだ20代でしょ。







そんな歳で出てたら大問題だよ、先生。







「ふふふ、違いますよ。」








「ならいいけど、自分の匂いってわかんねぇからなー…。」







「んー…先生の匂いは、コーヒーと石鹸の匂いが混じった感じです。」







普段学校ですれ違う時はコーヒーの匂い。







でも、部活で朝早くに逢う時は石鹸の匂いなんだぁ。







しかもその石鹸は男性用の物と思われるもので、自分にはない匂いでより私をドキドキさせるのだ。











< 276 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop