先生と教官室
進藤先生は恵那が先に行った事を確認すると、急に表情を変えた。
「お前…今度はもっとマシな嘘つけよ?」
「はぃ!?」
何で嘘って…え、最初っからバレてたのっ!?
「仕方ないから、今日はお前の嘘に付き合ってやるよ。」
「ちょ、進藤先生?!」
この男、恵那がいなくなったら急に話し方やら態度変えやがってー!!
とゆうか、私がからかったはずなのに…何だこの展開はっ!!
「じゃぁ甲田先生に宜しく。…ふははっ、頑張れよー。」
バタンッ
「――――――っっ!!!!」
教官室のドアが閉まると、色々な感情が私を襲う。
うぅぅーっ!!
めちゃくちゃ悔しい!!
最後のあの余裕の笑みはなによっ!!
しかも普通に私の嘘バレてるし!!
「何もかも負けたーっ!!」
その事実が一番悔しくて、静かになった教官室で一人うなだれていた。