先生と教官室
先生からの告白
教官室で一人うなだれていると、奥の部屋からカタンっと小さな物音がした。
あ…そういえば…私は甲田先生に逢いにきたんだった。
進藤先生との格闘のせいで危うく忘れるとこだった。
ガチャッ
「失礼します…甲田先生…?」
奥の部屋のドアを開けてみると、私の大好きな匂いが鼻をかすめる。
あぁ、先生が淹れるコーヒーの匂いだ…。
ソファーの前の机を見ると、コーヒーが入っているコップが置いてあった。
先生って本当にコーヒーが好きなんだなぁ…。
教官室に来るたびに先生が飲んでいる所を見ている気がするし、ましてコーヒー以外の物を飲んでいる所をあまり見たことが無いような…。