先生と教官室






「えっと、私も食べてないです。」






「そっか、じゃぁまずは腹ごしらえだな!!」






そう言って先生はお腹に手を当てて空腹のジェスチャーをする。






よっぽどお腹が減っているのか、それとも私の為に話題変更として言っているのか、どっちなんだろう。






「どうするかな、どっか食べに行くか?」






もう、そんなのどっちでもいっか。






せっかくのデートだし、今は先生といるこの時間をめいいっぱい楽しもう。






「何食べますか?」






「うーん、急に言われても思いつかんな。ここら辺にある店は……」






周辺の飲食店を検索しようと、先生が携帯と睨めっこを始める。






あ、でも…今みたいなお昼時ってどこも混むんじゃ…。






それに、二人でご飯食べてるところなんて見られたらまずいのでは?






うーん、これはどこかに行くのは100%危険だな。






「先生、私家で何か作りましょうか?」






なら、残りの選択肢はお家ご飯しかないよね。










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