先生と教官室
「おい片瀬、カゴかせ。」
「え、いいですよ。これくらい持てますし。」
「いいから、かせ。」
ケチャップを持ってきた先生が私からカゴをとり、ヒョイッと軽々しく持ち上げた。
「あ、なんだ…意外に軽かったな。」
いやいやいや、結構重かったよ!?
私結構全力で持ってたよ!?
カゴの中には、卵、鶏肉、ケチャップ、いろんな種類の野菜、牛乳に、ジュースだって入っている。
それを軽々しくもったうえに、あの発言って…。
やっぱり、男の人の力って凄いんだね。
「なぁ、片瀬。」
「はい?」
カゴをもつ先生に少しだけ見惚れていると、先生が私に話しかけてきた。