先生と教官室
「今度行くときは、少し遠めのスーパーにしような。」
「遠くですか?なんでまた…?」
「遠くだったら、俺達のこと知ってる奴に会わないだろ?」
「あ、そうですね。」
「あと…手、繋げるだろ。」
「!!!!!!」
何その発言、反則でしょ。
私のことこんなにドキドキさせて、先生は私を殺す気ですか?
「…えっと、是非お願いします。」
「はははっ何でそんなに棒読みなんだよ!!」
だって、ほんと急にキュンキュンする事言われたから、さすがに戸惑ってしまって…。
「まぁ、片瀬のそういう初々しい所、好きだけどな。」
「え………。」
どうしてだろう、先生に好きって言って貰えて嬉しいはずなのに、喜べない。
初々しいという言葉が胸のどこかに刺さってしまった気がする。
「……また、子供扱いですか?」