先生と教官室
その後、何とか見よう見まねでその場を切り抜け、練習は最後のメニューに入っていた。
「はぁ…。」
なんだか今日は部活がとても長く感じた気がする。
全然集中できなかったし、身が入らなかった。
あー、これから先生にどうやって謝ろう…それとも、謝るのは明日の方がいいかな?
ん?とゆうか、これは私が謝らなきゃいけないことなのか?
友達とも喧嘩はあんましないから、どうしたらいいか解らなすぎる…。
ダンッ
そんな色々な事を考えながら、今日の最後になるだろうシュートを打とうと強く踏み込みジャンプをした。
次の瞬間。
「危ない!!」
「片瀬っっ」
「伊緒っっ」
私に向かって様々な声が集められた。
「っっ!!!!!」
そして、チームメイトの声と共に、身体に強い痛みが走った。
空中に浮いていたはずの身体が、体育館の床へと叩きつけられる。
「片瀬っっ!!大丈夫か、おいっっ!!?」
一体、私に何が起きたと言うのだろう。
もしかしたら、これは素直じゃない私への罰なのかな?
もしそうだとしたら、これはちょっと痛すぎるよ…。
そんな事を考えながらゆっくりと目を閉じると、チームメイトや先生の声が、一瞬だけさっきより大きくなった気がした。