先生と教官室






私が質問した後、先生は何が起きたかを解りやすく説明してくれた。






どうやら私がシュートを打とうとジャンプした瞬間、後ろでプレーをしていた詩衣がバランスを崩して私と衝突してしまったらしい。






そして、詩衣が走っている最中の転倒で勢いがあったこともあり、二人ともかなりの強さで床へと叩きつけられた。






先生いはく、詩衣は私がクッションとなったため軽い擦り傷程度の怪我ですんだのだが、私が気を失ってしまった事で大惨事になってしまったようだ。







「んで、とりあえずお前をここまで運んで、後の奴らは帰らせたって訳だ。」






「…ご迷惑をおかけしてすみません。」






自分の情けなさに頭を下げると、先生が私の頭にポンポンっと軽く触れた。






「練習中のアクシデントなんだから仕方がないだろ?お前が謝ることじゃないし、気にすることでもない。それより、本当に身体は大丈夫か?」






「っは、はい…。」






「何かあったらいつでも言えよ。一応養護の先生には見て貰ったが、何かあれば病院に連れて行くから。」







心配してくれてるからかな…先生、いつもより優しく微笑んでくれているように見える。







どうしよう、きゅ…キュンキュンが…胸のキュンキュンが、止まらないんですけどっ!!






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