先生と教官室
素直な私
バタンッという扉が閉まる音が部屋に響くと、その後はひたする時計の音が響き始める。
さっきまで三人でいたせいか、急に静かになってしまった空間が寂しく思える。
「はぁ…。」
なんだろう、一人になった瞬間、全身に疲れがどっときた感じがする。
まぁ、今日は色々なことがあったもんなぁ。
朝から先生と些細なことで喧嘩するは、部活で事故に巻き込まれるは…思い返すと、全く良い事がない一日だ。
挙句の果てに、最後には進藤先生にからかわれて笑われたし…。
何気に、それが一番印象に残ってたりするんだよね。
元気になったら絶対に文句を言ってやる。
それか、勝てないだろうけど仕返しをしてやるんだ。
「今のうちに帰っちゃ駄目かな…。」
出来もしないことを口に出しながら、ゆっくりと目を閉じる。
疲労が溜まっている身体は直ぐにでも眠りに入ろうとするようで、頭がぼーっとし始める。
うーん、先生帰ってくるまで寝てもいいかな?