先生と教官室







結局自分でドキドキを解決する事もこの場から逃げることもできず、先生に言われるがまま深呼吸をする。





一回、二回…三回。





「ふぅ―――――……。」





なんだか、深呼吸をしても酸素が足りないくらいだな。






「よし、じゃぁどうぞ。」





深呼吸を終えた瞬間、先生が私の顔を覗き込む。





先生、なんでそんなにも目がキラキラしてるんですか。





めちゃくちゃ楽しんでますよね?





「……………。」





「伊緒。」





「―――――っっ。」





ただ先生から名前を呼ばれているだけなのに、すごくドキドキする。





先生の顔、すごく近い…。





…キス、できちゃう距離だね。





「………翔也さん。」









< 384 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop