先生と教官室
重い足取りながらも、少しずつ学校へと歩く。
こんなに酷くなるなら、正直に言って休めば良かった。
でも2人とも忙しいからな…。
私の両親は共働きで忙しい。
かろうじて朝は時間に余裕が持てる時もあるけれど、夜はいつも深夜の1時を過ぎる。
2人とも好きな事を仕事にできていて、昔からずっと仕事に夢中なのだ。
いつも思うけど、よくあの2人に恋愛をする時間があったよね。
「………はぁ。」
とりあえず、今家に戻れば確実にお母さんに迷惑をかけてしまう。
それだけは避けなきゃ。
まぁこういう時は、恵那達に元気を分けてもらうのが一番だなっ!!!
「おはよー。」
「「「おっはよーうっ!」」」
やはり、こやつらは元気だ。
朝なんて眠くてテンション低い人も多いっていうのに。
「今日も元気やな。はははっ。」
さっきまであんなにダルかったのに、教室に来た瞬間、自然と笑顔になれた。
やっぱりこの3人といると元気がでるな。
「ねぇ伊緒っ今日短縮授業だって!」
「え、まじで!?」
「うん!午前中だけ!」
よしっ今日の私は非常についている!
頭痛でどうなるかと思ったけど、午前中の授業と部活だけなら乗り切れる気がするぞ!